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遺言書とはなんだろう?【遺言書初めの一歩①】

【遺言相続初めの一歩①~⑫】では「終活」についてテーマを設けみてきました。いきなり遺言相続に入るより、「終活」という言葉はユーキャンの流行語大賞に選ばれた言葉でもあり、みなさんが一度は聞いたことがある言葉ではないかと思い、「終活」という用語、活動などを具体的にみてきました。

今回からは「終活」一つでもある「遺言書」をテーマに説明していきたいと思います。

 

 

遺言書とはなんだろう??

 

  • 遺言とは何だろう??
  • 遺言の読み方は二通りある?
  • エンディングノートに書く死後の希望と遺言書の違いは?

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

 

遺言書とは何だろう?

 

 

遺言とは、遺言者(被相続人)が生前に家族や第三者にどのように財産を分けるかというような財産分与の方法を具体的に指定するものです。

遺言書の作成は民法で定められた法律行為で、15歳以上で意思能力があれば、誰でも作成することができます。

自分の遺産の相続を「誰に」「何を」「どれだけ」相続させたいのかを考えて、自分の遺産の相続を生前に意思表示しておくことです。

 

 

遺言の読み方は二通りある?

 

一般的には「ゆいごんしょ」と読みます。また「いごんしょ」と読む人もいます。

 

死んだあとのことを、その生前に・言い残して(書き残して)おくこと。また、そのことば。法律では「いごん」という(出所 広辞苑)

 

「ゆいごん」も「いごん」もどちらも正しい読み方ですが、使用する状況によって使い方が異なり、民法上の法的な効果を示したいときは「いごん」を使う事が多いです。日常生活一般では「ゆいごん」と読まれることがほとんどです。

 

 

エンディングノートに書く死後の希望と遺言書の違いは?

 

前回までのブログで、終活時にはエンディングノートを活用して、自分の事や人間関係、財産などを整理し、葬儀やお墓など意思表示を伝える意義についてお伝えしましたが、エンディングノートと遺言書では、とても大きな違いがあります。それは、ルールを則った遺言書であれば、法的な効果が発生するという点です。エンディングノートは、自分の希望を周りの人に伝える手立てですが、エンディングノート自体には法的効力がありません。そのため、自分の死後、その希望が叶えられるかどうかは、託した相手に委ねられます。しかしルールに則った遺言書では相続人に対して法的効力を持つことが大きな違いとなります。

 

 

以上、遺言とはどういうことなのか。遺言(ゆいごん・いごん)の読み方が二種類あること、また遺言書とエンディングノートの違いについて説明してきました。

ルールに則り書いた遺言書には「法的効力」があることが大きな特徴です。

ご自身の財産の分配について、具体的な希望がある方は、法的効力がある遺言書を書いてみてはいかがでしょうか。

当事務所では、遺言の業務も承っております。お気軽にお問合せください。

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