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11.302025
映画「断捨離パラダイス」からゴミ屋敷とシニア世代の断捨離の状況について考えてみよう【話題の映画・ドラマ・アニメから考えるブログ47】

映画「断捨離パラダイス」からゴミ屋敷とシニア世代の断捨離の状況について考えてみよう【話題の映画・ドラマ・アニメから考えるブログ47】
- 映画「断捨離パラダイス」の映画概要とあらすじについて
- ゴミ屋敷について考えてみよう
- 断捨離とはなんでしょうか
- シニア世代の断捨離の実態状況についてみてみよう
それぞれ一つずつみていきたいと思います。
映画「断捨離パラダイス」の映画概要とあらすじについて
『断捨離パラダイス』は、2023年6月30日に公開された日本映画です。監督は1990年生まれの若き才能、福岡に拠点をおき、堤幸彦監督に天才と評された萱野孝幸です。『夜を越える旅』(2022)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で「優秀作品賞」と「観客賞」をダブル受賞し、東京国際映画祭にて上映されました。
主演の元ピアニスト、現在断捨離パラダイスの社員の白高律稀に篠田諒、ゴミ屋敷の住人に泉谷しげる、断捨離パラダイスを営む個性的で気の良い社長に北山雅康、小学校教員役に元AKBの武藤十夢が配されています。
本作品は、ゴミ屋敷に住む複数人の断捨離人情喜劇で6篇のエピソードから構成されています。
白高律稀は幼少期からピアノの英才教育を受けてきたピアニストですが、ある日突然手が震え、ピアノを弾くことができなくなります。小さい頃から友達と遊ぶこともなくひたすらピアノを練習してきた律稀は、ある日突然ピアノが弾けなくなってしまった出来事に戸惑い混乱します。偶然ゴミ屋敷を清掃する「断捨離パラダイス」のチラシを見かけて、応募します。その中で今までのピアノを奏でる華やかな世界とは想像を絶する、壮絶なゴミ屋敷の現場を目撃することになります。年齢も性別も国籍も職業も異なる4件のゴミ屋敷。映画を観る中で、次第に接点が垣間見え、伏線も回収されていきます。
萱野孝幸監督はインタビューの中で、本作品の勉強に実際の清掃会社の現場に同行したそうで、その中で同じ事情を抱えている人は誰もいなかった。性別も年齢もゴミ屋敷に至った事情も背景も異なることを知り、それぞれの4件のゴミ屋敷をオムニバス形式にしたそうです。非常に驚いたのは、ゴミ屋敷のリアルな再現です。
ゴミ屋敷問題は今ではテレビのニュース番組でも取り上げられている社会問題です。この映画のゴミ屋敷の再現度はとても高いので、どんな事情のある人が、なぜゴミ屋敷になってしまったのか、そして実際どんな手順を踏んで部屋が片付いていくのか、観ていて大変勉強になりました。
(出所、参考)Wikipedia、映画.com、福岡佐賀KBCニュースYouTube、ドラマチック×シネマチックYouTube、映画公式HP
ゴミ屋敷について考えてみよう
ゴミ屋敷とは、住宅内や敷地内に大量のゴミや不要物が長期間にわたって放置された状態の家のことを指します。このような状態になると、衛生面や安全面で問題が生じるだけでなく、悪臭や害虫の発生、近隣住民とのトラブルを引き起こすこともあります。
本作品でもゴミ屋敷に住む泉谷しげると近隣住民との間でトラブルが発生していました。
ゴミ屋敷を取り締まる法律については、直接的な法律はありません。現在は各自治体が中心となって条例として対応していますが、全国的には「廃棄物処理法」や「消防法」などが関係する場合があります。例えば、不適切なゴミの放置や火災の危険がある場合には、これらの法律に基づいて指導や改善命令が行われることがあります。
また、多くの自治体では、ゴミ屋敷問題に対応するための条例を独自に制定しています。たとえば、住民の生活環境を守るために、周辺住民への悪影響を最小限に抑える措置を求める内容が含まれることがあります。そのため、ゴミ屋敷問題はまずその地域の行政機関(区役所、市役所)に相談するのが良いでしょう。
空き家がゴミ屋敷化している場合は、管理不全空き家として、管理不全空き家は、「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」が2023年(令和5年)12月13日に施行されたことで、新設された空き家の区分です。
管理不全空き家の場合、以下の対応が可能となっています。
- 市区町村長が、管理不全空き家の所有者に対して、必要な措置を取るよう指導する
- 指導しても改善が見られない場合は、市区町村長から「勧告」する
- 勧告を受けた翌年から固定資産税が6倍になる
しかし、これは空き家の場合であり、居住している人がいる場合には対応されません。
萱野孝幸監督や清掃業者の方もインタビューで話していましたが、ゴミ屋敷に至る理由について、別れや喪失などの体験、社会とのつながりが薄い、孤立などがあげられていました。ゴミ屋敷が実際生活圏にある人にとっては、大変ストレスで生活に不便が生じていると推察されます。非常に難しいことかもしれませんが、やはりそのようなゴミ屋敷となってします当人の心情や状況に寄り添える社会的支援が必要なのではないでしょうか。
(出所)福岡佐賀KBCニュースYouTube、ドラマチック×シネマチックYouTube、国土交通省HP
断捨離とはなんでしょうか
ゴミ屋敷だけでなく、断捨離という言葉もほとんどの人が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
断捨離(だんしゃり)とは、不要なものを減らし、身の回りを整理することで、物だけでなく心も整えるライフスタイルの一種です。この言葉は、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という考え方を基にしています。それぞれ以下のような意味を持っています:
- 断(たつ): 今の自分に必要のないものを「断つ」、つまり新たに取り込まないこと。
- 捨(すてる): 既に持っているけれど不要なものを「捨てる」こと。
- 離(はなれる): 物への執着から「離れる」、心を軽くすること。
断捨離は、単なる片付け術ではなく、自分が本当に必要としているものを見極め、物との関係を見直すことで、生活や心の豊かさを追求するものとも言えます。
断捨離を実践することで、物理的なスペースが生まれるだけでなく、時間やエネルギーを有効に活用できるようになり、ストレスの軽減や自己理解の向上に繋がることもあります。
上記のような考え方で、現在ではモノだけでなく、考え方や思考、習慣、人間関係など幅広く使われています。
シニア世代の断捨離の実態状況についてみてみよう
コスモヘルス株式会社が行ったシニア層の断捨離実態調査レポート調査では、「断捨離したことがある」が54.4%で過半数を占め、断捨離をしたことがない人を上回りました。断捨離を知っているだけでなく実際行動に起こした人が半数を超えていたことに驚きました。シニア世代にとって身の回りの整理は、必須になりつつあるのでしょう。以前ブログでも書きましたが、NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」』ではエンディングノートという言葉を知っている人は全世代で8割を超えていますが、エンディングノートを持っている人は全体で12%程度、60歳以上でも20%という結果が出ています。この結果と比べると特にシニア世代にとって断捨離の方が喫緊の課題であり身近な行為になっているのでしょう。
また断捨離を行う理由としては「いざという時に家族に迷惑をかけたくないから」という回答を選んだ人の数も多いのが特徴的です。
しかし、断捨離を行いたいと思っていてもできていない人もいます。それはきっとその人にとっての大事な思い出、生きてきた証がモノの中に存在しているのでしょう。
清掃業者の方がインタビューの中で、ゴミ屋敷になっている人は、「置いてきぼり感」があると言っていた言葉が印象的でした。個人の問題でもあり社会の問題でもあるのではないでしょうか
(出所)福岡佐賀KBCニュースYouTube、ドラマチック×シネマチックYouTube、コスモヘルス株式会社PRタイムス
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