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遺言を書いている人の割合は全体のわずか4%【データから考えてみよう④】

『遺言を書いている人の割合は全体のわずか4%という結果 (NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」』が公開したデータから)

 

  • 20代から50代まで遺言を書いている人は約3%
  • 60代の遺言を書いている人の割合は、6%
  • 終活という言葉は定着したが、遺言を実際書くまでにはいたらず

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

 

出典:NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」

 

 

20代から50代まで遺言を書いている人は約3%

 

20代から50代まで遺言を書いている人はおおよそ3%前後となっています。一番低い年代は30代で2,5%です。30代は一般的には出産子育てを迎える人もおり、出産や育児などの新しい経験をし、終活というより子育てがメインになる事が予想されます。また親が60代前後でまだ若く、終活を考えるにはいたらないのかもしれません。40代になると遺言を書く人が3,7%と30代より1,2%増えます。両親との別れを経験し相続や死後事務手続きを行う人も増えてくることが考えられます。

 

 

60代の遺言を書いている人の割合は、6%

 

60代で遺言を書いている人の割合は6%と、20代から50代までが3%前後で推移していたことと比較すると、その倍となり、60代で終活が思いだけでなく、遺言を書くという行為に移っていっているのではないでしょうか。終活は一般的に60代から本格化するとされていますが、それでも遺言を実際書いた人は60代でも6%という数字にとどまり、遺言を書くことの敷居はまだまだ高いと言わざるを得ないでしょう。

 

 

終活という言葉は定着したが、遺言を実際書くまでにはいたらず

 

今回のデータから(全年代を通じ遺言を書いた人は4,3%)年代に関わらず、遺言を書くという行為が、とてもハードルの高いもので、世の中の95%の人は、遺言を書いていないという結果になりました。終活が全世代を通じて95%以上の定着率だったことを考えると、まだまだ遺言を書くという事が一般的ではないようです。

行政書士として遺言が浸透しない原因が、書き方がわからないからなのか、それとも、自分の「死」や誰かの「死」を想定することがタブー視されているのか、どうしたら、前向きな気持ちで遺言を書くことができるのか、どのような終活がみなさんにとって向き合いやすいのか、一緒に考えていきたいと思います。

 

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