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2.12023
家族で老後や相続について話し合ったことある人の割合はどのぐらい? 【データから考えてみよう③】
『家族で老後や相続について話し合ったことある人の割合はどのぐらい? (NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」』が公開したデータから)
- 全体で6割の人が家族内で相続について話し合ったことがない
- 若い世代(20代)の方が、親の老後や相続について話し合ったことがある
- 自分の老後や相続について考え始める年代は、60歳か?
それぞれ一つずつみていきたいと思います。
出典:NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」
全体で6割の人が家族内で相続について話し合ったことがない
自分や家族の老後や相続について話し合った事がある人の割合は35%~40%の間となり、おおよそ6割の人は老後や相続については話し合ったことがない、コミュニケーションを図ったことがないことがないという結果が出ています。前回、エンディングノートを書くこと自体も、難易度の高い行為だとお伝えしましたが、「書く」手前の「誰かと話す」という行為も、敷居の高い行為のようです。家族内で話すには、場を取り仕切れるような人が居る、とか、切羽詰まった状況でない限り、「死」について話すことは、日本では憚られることなのかもしれません。
若い世代(20代)の方が、親の老後や相続について話し合ったことがある
20代では自分の老後や相続について話し合った人は23,4%ですが、家族について話しあったことがある人の割合は38,3%で、30代・40代よりも家族の老後や相続について話し合っています。単純計算ですが、家族の老後の話し合いから自分の老後の話し合いを引いた数は14,9%となり、他のどの年代より家族の老後や相続について積極的に話し合っていると推察されます。以前にも20代では終活を「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」ととらえる人が多いとお伝えしましたが、終活について話す事にためらいのない世代なのかもしれません。
自分の老後や相続について考え始める年代は、60歳か
60代以上になると、自分の老後や相続について考えたことのある人の割合が50%を超えます。現在では会社員の定年は60歳から65歳へと定年延長する企業が増えてきました。2025年4月からは全ての企業において65歳定年制が義務となります。60歳=還暦は、変わらず大きな節目となる人が多いのかもしれません。子供のいる人は、子供が成人して、独立を迎える事も増え、家族の形態も変わり、老後や相続が現実味を帯びてくる人が増えてくるのかもしれません。