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75歳以上の13%が遺言書を準備。また実際の遺言書作成で困った事があった人は、そのうち35% 【データから考えてみよう⑦】

75歳以上の13%が遺言書を準備。また実際の遺言書作成で困った事があった人は、そのうち35%

 (日本トレンドリサーチ「遺言書の準備に関するアンケート」調査概要から考える)

 

 

  • 75歳、後期高齢者への入り口が遺言書作成の後押しとなる
  • 遺言書に書く内容は財産の棚卸、次世代へのメッセージの意味合いが4割
  • 実際の遺言書の作成で困った事がある人は全体の35%

 

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

 

出典:日本トレンドリサーチ「遺言書の準備に関するアンケート」

 

 

75歳、後期高齢者への入り口が遺言書作成の後押しとなる

 

NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」とほぼ同様の内容で、75歳まではどの年代も9割以上の方が遺言書を準備していない結果となりました。遺言書を準備した理由としては、万が一に備える、近しい人の死を経験などがあげられており、一方で自分の判断能力があるうちに準備したという人もおり様々です。

75歳以降で遺言書を準備する割合が急に上がります。高齢化社会を迎え、定年も延長される中、後期高齢者になる年齢が大きな節目と推察されます。

 

 

出典:日本トレンドリサーチ「遺言書の準備に関するアンケート」

 

 

遺言書に書く内容は財産の棚卸、次世代へのメッセージの意味合いが4割

 

遺言書に書く内容は、「なにがどれほどあるか。」「付言事項(メッセージ)」「遺産分割」の内容がそれぞれ4割となっています。財産の棚卸は親の死後、子供世代への速やかな財産相続のためと推察されます。またメッセージは被相続人、相続人双方にとって情緒的なプラスの効果もあります。

 

 

出典:日本トレンドリサーチ「遺言書の準備に関するアンケート」

 

 

実際の遺言書の作成で困った事がある人は全体の35%

 

遺言書を書くのは、ほとんどの人には初めての経験ですので、「どこに、なにを書いたらいいのか。」という書き方、形式の問題と、実際書いた遺言書を、どこに保管し、誰に預けるかという保管の問題があるようです。遺言書はエンディングノートと違い法的効力が発生しますが、法的効力が発生するためには、要件を満たしている必要性があります。要件を満たしていないとせっかく書いた遺言書が無効になってしまいます。もし、自分の書いた遺言書が法的効力を持つかどうか不安な人は、一度専門家に遺言書を見てもらってはいかがでしょうか。

当事務所でも遺言書作成も承っています。お気軽にお問合せください。

 

 

 

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