ブログ

「終活」に取り組むことで、どんな効果があるの?【終活初めの一歩③】

【終活相続初めの一歩②】では終活とはどんな活動か?旅立ちの前と後で活動が異なる話をし、

エンディングノートが終活を書きとめるツール、というお話をしました。

今回は、終活の取り組むことでどんな効果があるのかを一緒に考えてみたいと思います。

 

 

「終活」の具体的な効果とは?

 

  • 家族が「もしもの時」の準備ができる。
  • 医療者や介護者に自分の意思を知ってもらえる
  • これから先の経済的な目途が立つ
  • これからの生き方が明確になり不安が減る

 

上記①から③は、自分自身の情報を書き出し、医療や介護の希望を伝え、

預貯金口座や保険の整理をすることにより、経済状態が明らかになる等、

現実問題として具体的な効果があります。④については、自分の精神的な

感情的な振り返りを通して、自分の考え方や人生を整理し、自分らしく、

よりよく生きていくため、自分で人生をデザインすることにつながります。

 

それではそれぞれ四つの効果についてみていきましょう。

 

家族が「もしもの時」の準備ができる。

 

もし、何も家族が準備していなければ、家族が急にさまざまな選択を迫られることになります。

もし突然の事故、意識不明、認知症などになった場合、本人の希望を聞きだす事ができません。

具体的に、何をどうしたいのか希望をまとめて書いておけば、

その記載のあるエンディングノートをもとに家族も万が一に備えて事前に準備ができます。

 

 

医療者や介護者に自分の意思を知ってもらえる

 

介護や治療の方針を立てるとき、本人の意思が明らかであれば、家族も医療者も計画が立てやすくなります。

また日常生活で、好きな食べ物や音楽、趣味などがエンディングノートに書いてあれば、

施設や病院で、配慮してもらえる可能性もあります。

自分の意思を書いておくことが、ご自身だけでなく、医療者、介護者、家族にも

未来への具体的な指針となります。

 

 

これから先の経済的な目途が立つ

 

自分の預貯金口座や、加入している保険などを一覧にして記載することで、

自分の経済状態を具体的に把握でき、今の預貯金で最後まで生活できるかなど

シミュレーションをすることができます。

もし将来に不安がある場合は、事前に対策を講じる事もできます。

またご家族も、預貯金口座や保険の一覧があると、実際の相続でも

スムーズに手続きを進める事ができます。

 

 

これからの生き方が明確になり不安が減る

 

人は意識して振り返る時間を設けない限り、忙しい日常生活をとめて、

今まで生きてきた道をあえて振り返ることは少ないと思います。

しかし、定期的に人生を振り返る機会を持つことで、自分で色々な情報を整理する

作業を通じて、自分のこれまでの人生や自分自身を客観的にみる事ができます。

その中で、これからの先の自分の生活を具体的にイメージすることにより

生き方が明確になり不安が減ります。

 

終活は時間も気力も体力も要すると前回の記事でも書きましたが、

時間があるときにゆっくり取り組むことにより、上記のようなプラスの効果が発揮されます。

しかし高齢者の中には、自分の死を想像することで不安を感じ、気分が落ち込むこともあるかもしれません。

そういう方は無理せず、自分ができそうな、やってみたいところから取り組むと良いかもしれません。

終活に関するセミナーなども開催しております。お困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

関連記事

ページ上部へ戻る