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1.272023
【終活】どの程度世の中に浸透したか考えてみよう 【データから考えてみよう①】
『終活がどの程度世の中に浸透したか考えてみよう (NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」』が公開したデータから)
- 終活という言葉は既に世の中に浸透している?
- 終活という言葉の認知が一番高いのは50代?
- 終活を「人生終末期の準備」として最も現実的に認知しているのは30代?
- 終活を「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」として捉えているのは、60代以上でも35%
それぞれ一つずつみていきたいと思います。
出典:NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」
終活という言葉は既に世の中に浸透している?
終活を知っていると答えた人の割合は全体で96,4%です。一番低い20代でも93%の認知でした。「終活」がユーキャンの新語・流行語大賞にノミネートされたのが2012年です。昨今では「終活」をテーマにした映画なども上映されており、世の中への認知が一気に進んだと考えられます。
終活という言葉の認知が一番高いのは50代?
終活という言葉の認知が一番高いのは50代でした。
全体の平均を超え、60代を超え、97,9%です。
高齢化社会を迎え、平均寿命が男女とも延伸していることもあり、50代で両親を見送る事が増えているのではないか推測されます。また両親を始め、身の回りで亡くなる人が増えてくる年代でもあり、その体験が自分自身の終活にも何かしらの影響を与えているのかもしれません。
出典:NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」
終活を「人生終末期の準備」として最も現実的に認知しているのは30代?
終活のイメージは、それぞれの年代でじゃっかんの違いがあります。
終活という言葉を「人生終末期の準備」と最も現実的な見方をしているのは、30代のようで、82,2%です。40代になると79,1%と低下し、「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」が30代より1,8%増えています。これは私の主観ではありますが、30代と40代では「死」への距離感に差があること、また体力もあり、仕事でもプライベートでも充実している人が多く、人生の後半戦を意識するにはまだ早い年代なのかもしれません。
終活を「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」として捉えているのは、60代以上でも35%
終活のイメージは60代以上でも6割以上が、「人生終末期の準備」と認識しており、「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」と前向きにとらえる事の難しさを感じます。今後エンディングノートが普及し、遺言書を書く人が増えるためには、「終活」のイメージを変える必要があるかもしれません。20代では終活を「人生後半戦を生き生きと過ごすための準備」ととらえる人が、40代より1,1%高く、「人生終末期の準備」ととらえる人が2%低いです。家族の形態が若い世代を中心に多様化してきていますが、これからは20代が「終活」の意識も変化させていくのかもしれません。
NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」の詳細
今回は、NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)「終活意識全国調査」様のデータを活用させていただきました。大元のデータも下記からダウンローでできます。
次回以降もこちらのデータを活用して分析していきたいと思います。