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新緑に染まる小平で樹木葬巡り~終活アドバイザー協会のら・し・さ サロンに参加してみて【フィールドワーク①】

新緑に染まる小平で樹木葬巡り~終活アドバイザー協会のら・し・さ サロンに参加してみて(小平霊園)【フィールドワーク①】

 

  • 小平霊園とはどのような霊園なのでしょうか
  • 樹木葬とはどのようなお墓の形態なのでしょうか
  • 小平霊園の樹林墓地・樹木墓地、合葬埋蔵施設を巡ってみての感想
  • 継承者不要のお墓のニーズがここ数年で急上昇

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

 

小平霊園とはどのような霊園なのでしょうか

 

小平霊園とは、東京都が運営する都立霊園の一つで、1948年に開園しました。歴史上有名な政治家や文化人が眠っており、特に作家の方のお墓がたくさんあります。有吉佐和子さん、伊藤整さん、徳田秋声さんなど、また洋画家の児島善三郎さんなどが小平霊園で眠っておられます。小平霊園は総面積65万3千㎡という広さです。公園内はアカマツ、ケヤキなどの木々や芝生地、季節の草花などが植えられ、大変自然豊かな環境で、お墓参りだけではなく散歩を楽しむ人も多く、地域に溶け込んだ霊園と言えます。また最寄りの小平駅からも徒歩5分という近さであることも特徴の一つです。樹木葬を都立の霊園としていち早く取り入れ、樹木葬の他に合葬埋蔵施設なども設け、新しい弔いの形を取り入れている霊園です。

 

 

樹木葬とはどのようなお墓の形態なのでしょうか

 

樹木葬とは、墓石の代わりに、樹木を目印とするお墓の一種です。樹木葬と言っても施設によって埋葬方法など異なりますが樹木葬とは遺骨を埋めた場所の近く樹木を植え、故人の遺骨が土に還り、その土が木々の成長を支えるといった自然循環型のお墓の形態をさします。

今回の小平霊園の樹林墓地、樹木墓地は遺骨を布に包む、直接土に触れる形で埋蔵します。樹林墓地と樹木墓地の違いは、樹林墓地が地面下のカロートと呼ばれる納骨室に他の方のご遺骨と一緒に埋蔵しますが、樹木墓地は樹木の周辺にご遺骨を個別に一体ずつ埋蔵するやり方です。

樹林墓地、樹木墓地では使用許可の際に「使用料」を一回だけ支払っていただく必要がありますが、遺骨がいずれ土に還ることから、継承者が必要とせず、一般墓地と異なり毎年の管理料は不要です。

 

■樹林葬墓地の埋蔵イメージ図

■樹木葬墓地の埋蔵イメージ図

(引用)都立霊園公式サイト 都立霊園の使用の手引き・ご案内等

 

 

小平霊園の樹林墓地・樹木墓地、合葬埋蔵施設を巡ってみての感想

 

ちょうど5月の天気の良い時期で、新緑がとても鮮やかでした。今回は広大な小平霊園の一部にしかいかなかったので一般墓の雰囲気はわかりませんでしたが、樹林墓地・樹木墓地ともに、木々が青々と茂り明るい印象でした。お墓参りの方も多く、母の日に近い日だったので、カーネーションを献花されている方もいらっしゃいました。

合葬埋蔵施設もこんもりとした芝生の山にモニュメントが建っており、全体として明るい印象でした。合葬埋蔵施設の場合、有料で石製の墓誌に名前を刻むことができます。

 

 

継承者不要のお墓のニーズがここ数年で急上昇

 

葬儀、お墓、仏壇などを取り扱っている大手の会社、鎌倉新書さんが2023年1月に実施した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023 年)」の調査結果からも2022年にお墓を購入した人の半数は樹木葬のお墓を購入しており、ここ数年で樹木葬のニーズが高まっています。「購入したお墓の後継ぎについて」という調査項目でも、後継ぎがいる人が減り、「後継ぎが不要なお墓を購入した」という調査項目でも2022年に比べ2023年は4,2%増えましたまた子供がいるケースでも「子供に迷惑をかけたくない」と考える人が増えているようです。(以前書いた記事はこちらから

小平霊園の樹林墓地は収容数が定数に達したため、現在応募が停止されております。亡くなる前に事前申し込みをしている方も多いようです。

 

 

フィールドワークに出かける前は、1遺骨に対して1樹木かと思っていましたが、今回の小平霊園の樹林墓地で10,700体の遺骨に対し、8本の樹木が植えられており、樹木墓地に関しては2,880体の遺骨について3本の木が植えられていました。このように現地を歩いて初めてわかることも多いと思いますので、これからも機会があればフィールドワークに出かけていきたいと思います。

※添付写真は自分で撮影しました。

 

 

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