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「終活」っていったい何?いつから使われているの?【終活初めの一歩①】

今回は、遺言相続という専門用語の説明の前に、みなさんも一度はテレビや雑誌などで

目や耳にしたことのある「終活」について解説していきたいと思います。

 

「終活」とは何ぞや?

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、

人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉です。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

「終活」とはいつから使われている言葉なのか?

もともとは、週刊誌『週刊朝日』から生み出された言葉とされており、

同誌元副編集長の佐々木広人氏が生みの親とされています。

2009年(平成21年)に終活に関する連載が行われた時期以降から「終活本」などと呼ばれる書籍が

幾つも出版されるなどといった風潮とともに、世間へこの言葉が広まってきました。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

「終活」を一躍身近な言葉に変えた出来事とは?

2010年の新語・流行語大賞にもノミネートされ、2012年の新語・流行語大賞でトップテンに選出されました。

 

「終活」が生まれた社会的背景は?

いくつかの要因があると考えられますが主な要因としては以下三点があげられます。

  • 少子高齢化
  • 家族形態の急速な多様化(核家族化、子供のいない夫婦、未婚者の増加)
  • 地域社会のつながり、人間関係の希薄化

日本の総人口は2010年をピークに減り続けています。団塊の世代が全て75歳となる2025年には、

75歳以上が全人口の18%となります。

2040年には、日本の人口は1億1,092万人に減少する一方で、65歳以上は全人口の約35%となる試算です。

(出所) 総務省「人口推計」

 

そのため、1970年代以前のような家族や地域で高齢者の「終活」を支える事ができず、個々人で終活に備える必要がおき、

「終活」は比較的新しい言葉ですが、社会の必然性もあいまり、一気に広がったと考えられています。

 

ここまで「終活」についての客観的事実を見てきましたが、終活という言葉は社会的背景の影響が大きく、

僅々の問題であることがわかりました。誰にとっても平等にいつか「人生のおしまい」はやってきます。

それまで自分らしく生きていけるように、今の「生」に集中するために「終活」があるのかもしれません。

 

では次回は、現在使われている「終活」の身近なツールである、「エンディングノート」

についてみていきたいと思います。

よろしければ次回もお付き合いください。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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