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エンディングノートを選ぶとき、書くとき、保管する時の注意点【終活初めの一歩⑤】

【終活初めの一歩④】では終活とはどのタイミングで行うか。終活のタイミングについてお話しました。

還暦や定年退職などの、人生の節目やご自身や家族の健康に不安を感じた時などいくつかあげましたが、

終活の意向が一番高いのは30代であるというデータもお伝えしました。しかし明確なタイミングというものは存在せず、

思い立ったタイミングが一番かもしれません。

今回は「終活」の肝とも言うべきエンディングノートの選ぶとき、書くとき、保管する時についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

「終活」の肝エンディングノートの選ぶとき、書くとき、保管する時の注意点について

 

  • エンディングノートと遺言の違いとは
  • エンディングノートの種類
  • エンディングノートを書く時の注意点

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

エンディングノートと遺言の違いとは?

 

エンディングノートは人生の最後を迎えるにあたり、自分の思いや希望を家族や友人などに確実に伝えるためのノートです。

  • 遺言書との大きな違いの一つは、遺言書は亡くなった後の希望や指示を書けますが、エンディングノートは現在から亡くなった後のことまで幅広く書けます。
  • 二つ目の違いは、エンディングノートは遺言書と違い、法的な効力はありません。

 

 

エンディングノートの種類とは?

 

エンディングノートには、特に決められた様式はありません。

市販のエンディングノートには多種多様なものがあり、書店などで目にすることもあるかもしれません。

また葬儀場や、自治体で無料配布しているケースもあります。

また自分が次のどのタイプかを考えて用途にあったエンディングノートを選んだ方が、筆も進みやすいと思います。

  • じっくり自分史を含めて詳細に書きたい
  • 自分の情報、金融資産情報など備忘録を含め細かく書きたい
  • 自分の思いをお世話になった人に伝えたい
  • 自分の情報だけを端的に伝え、手軽に書きたい

 

 

エンディングノートを書く時の注意点は?

 

エンディングノートは本来、誰かに読んでもらうことを前提に書くものです。

基本的には何を書いてもいいのですが、次のケースには気を付けましょう。

 

  • 法的な効力はない

先に述べた通り遺言書と違ってエンディングノートには法的な効力はありません。

そのため、エンディングノートの内容が亡くなった後、尊重される場合も

あるかもしれませんが、自分の財産を誰にどのように残したいか明確な場合は、

法的効力がある遺言書を書くことをお勧めします。

 

  • 他人の悪口を書かない

エンディングノートに書かれた言葉や文章は何度でも繰り返し読み返せる事も

あって、直接話す言葉より、読んだ人の心に重くのしかかることもあります。

特定の人の悪口や恨み言は、残された人たちのためにも、ご自身のためにも

書かないようにしましょう。

 

  • 情報を定期的に更新する

現在と将来の事は、時間が経てば変わってくるものです。

エンディングノートは一度書いたら終わりではなく、定期的に見直しましょう。

特に医療関係の情報については、万一の時に適切なケアを受けられるように、

ご自身の状況が変わるたびに見直し、更新しましょう。

 

  • 保管場所に注意!!

せっかくエンディングノートを作成しても、家族や友人に見つけてもらえなければ、

ご自身の希望を伝える事ができません。そのため保管場所は、身近な人がすぐに

探し出せる場所にするなど、ノートの保管場所は事前に家族や親しい人に伝えておくのが良いでしょう。

銀行の貸金庫に入れて保管するのは、特に注意が必要です。もし、エンディングノートを貸金庫に入れたまま

亡くなってしまった場合、貸金庫の開錠には、相続人全員の合意が必要で時間がかかるケースもあります。

重要な個人情報が記載されていますから、玄関先などは避けるなど、適切な保管場所を事前に決めておきましょう。

 

終活の肝となるエンディングノートの選ぶとき、書くとき、保管する時の注意点についてみてきました。

エンディングノートは自由に書ける分、遺言書のような法的な効力はありません。

しかし遺言書はハードルが高い方に、エンディングノートは気軽に書くことができるかもしれません。

 

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