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1.202026
【2050年の単独世帯率44.3%に備えよう!】「幸福度研究会報告書」SOMPOインスティチュート・プラスから、高齢者の幸せ「生きがい」と「人間関係」について考えてみよう【データから考えてみよう㉓】

【2050年の単独世帯率44.3%に備えよう!】「幸福度研究会報告書」SOMPOインスティチュート・プラスから、高齢者の幸せ「生きがい」と「人間関係」について考えてみよう【データから考えてみよう㉓】
2024年11月に国立社会保障・人口問題研究所は『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(令和6(2024)年推計)を発表しました。既に多数のメディアにも取り上げられていますが、少子高齢化が加速する中、2050年には、半数近い都道府県で50%以上の世帯が、世帯主が65歳以上の世帯。3分の2の都道府県で、5世帯に1世帯が65歳以上の単独世帯になると予測されています。団塊ジュニアが全員65歳以上になるのが2039年です。このような確実に来るべき高齢化が進んだ2050年に備えて、今から私たちは何ができるでしょうか。またこの問題は、身元保証等高齢者サポートサービス等とも関わる問題です。SOMPOインスティチュート・プラスから発表された「幸福度研究会報告書」を元に、私たちが高齢期になる前に、何をどう備えればいいのか考えてみたいと思います。
- 『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(令和6(2024)年推計)の概要をみてみよう
- 幸福度の全体像についてみてみよう
- 幸福度を構成するものをみてみよう
- 60歳以上の高齢者の幸福度に影響する要素は生きがいと人間関係
それぞれ一つずつみていきたいと思います。
『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』(令和6(2024)年推計)の概要をみてみよう
プレスリリース用の推計結果のポイントを集約すると以下3点があげられます。
- 2040年には半数以上の都道府県で平均世帯人員が2人を下回る
- 2050年には、半数近い都道府県で50%以上の世帯が、世帯主が65歳以上の世帯。3分の2の都道府県で、5世帯に1世帯が65歳以上 の単独世帯に
- すべての都道府県で2050年の75歳以上の単独世帯数は2020年より多くなる
詳細を記載すると以下となります。
- 全国の「単独世帯」は令和2(2020)年以降も増加が続き、令和18 (2036)年をピークに減少に転じるものの、令和32(2050)年の世帯数は2,330万世帯で令和 (2020)年より215万世帯(2%)多いです。
- 夫婦のみの世帯は令和2(2020)年の20.1%から令和32(2050)年の18.9%へとゆるやかに低下します。
- 夫婦と子からなる世帯も、令和2(2020)年の25.2% から令和32(2050)年の21.5%へと低下します。
- ひとり親と子から成る世帯は変化の幅は小さいと予想されています。
全体として、世帯人数が減少し、単独世帯が増え、高齢者の人口が増えると予想されています。
幸福度の全体像についてみてみよう
まず本調査ですが、2024年7月26日(金)~29日(月)に全国18歳~89歳の男女7,471人にインターネット上で各人の「幸福度」を質問しました。また幸福度を構成する要素として12要素に着目したため、幸福度と12要素の相関関係についての調査結果となります。
※12要素の詳細
①所得・富 ②仕事(ワークライフバランスを含む) ③健康 ④住環境・自然環境 ⑤子育て・介護の環境 ⑥生きがい・未来への希望 ⑦自己決定(自分で未来を決められる状態) ⑧交友関係・人間関係 ⑨自己肯定・他者との比較 ⑩コミュニティとのつながり・社会貢献 ⑪安心・安全 ⑫政治参画
幸福度は、男性よりも総じて女性の方が高く、20代までの若年層が高く、30代から60代にかけて低下し、再び60代から上昇するU字型を描くと言われています。
本調査の結果でも、U字型を描いており幸福度は、男性平均(6.4)、女性平均(6.7)です。
(出所)「幸福度研究会報告書」SOMPOインスティチュート・プラス
幸福度を構成するものをみてみよう
調査結果から、幸福度を構成する要素の安心・安全と、健康は幸福度を回答する際に最も重視した2要素ですが、こちらは幸福度の前提条件ともいえるでしょう。
「どの分野が幸福度を左右しているか」を解析したところ、「生きがい・未来への希望」「所得・富」「交友関係・人間関係」の順で幸福度への影響が大きかった。「仕事(ワークライフバランスを含む)」 「コミュニティとのつながり・社会貢献」は統計的に有意ではなかった。と記載があります。
ただし、これは職に就いている人と職に就いていない人では差があり、前者では生きがいと、所得・富、後者では生きがいと交友関係が幸福度に大きな影響を与えています。
どちらにしても、「生きがい・未来への希望」が幸福度に最大の影響を与えています。
(出所)「幸福度研究会報告書」SOMPOインスティチュート・プラス
60歳以上の高齢者の幸福度に影響する要素は生きがいと人間関係
人間関係における調査の中で、家族と親密なコミュニケーションをとれる人は家族との関係に8点以上(満点は10点)の満足度を持っている人は47.7%存在します。また地域隣人との関係については、地域隣人とのコミュニケーションをとる人達の母数が元々非常に少数ではありますが、親密なコミュニケーションをとれる人は地域との関係に9点以上の満足度を感じている人は60.5%います。また「どちらかというと親密なコミュニケーションをとれる人」は8点以上の満足度を感じている人は50.3%います。このことは、家族だけでなく地域隣人とのゆるやかで、比較的親密なコミュニケーションが幸福度に影響を与えることを示しています。
また、生きがいの調査の中で、高齢者(60代以上)のなかで、頼りにできる・信頼できる人を多く持っている人や、寄付・ボランティアに参加している人は、 「生きがい・未来への希望」に関して満足度が高い傾向があるということもわかりました。
(出所)「幸福度研究会報告書」SOMPOインスティチュート・プラス
人が幸せに生きていくためには生きがいと良好な人間関係が欠かせないようです。核家族化、都市化で地縁血縁の共同体が弱くなり、機能しなくなってから久しいです。今後単独世帯が増加し、家族の構成人数も小規模化する中、家族だけでなく、地域、趣味のつながり、ボランティアなど、家族以外のゆるやかなつながりを構築していくことが、おそらく2050年への備えとなるでしょう。私自身も積極的に取り組みたいと思っています。
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