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「相続人なき遺産、647億円が国庫入り 21年度過去最高」について【気になる記事ブログ①】

「相続人なき遺産、647億円が国庫入り 21年度過去最高」について一緒に考えてみよう

リンク先記事(朝日新聞デジタル)

相続人なき遺産、647億円が国庫入り 21年度過去最高:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

 

この衝撃的な数字を知ったのは、今月82歳を迎えた私の母からのLINEでした。

表題の朝日新聞の記事をカメラでとって送ってくれたのです。

この記事について以下の視点で掘り下げてみたいと思います。

 

  • 647億円がどのぐらいの数字なのでしょうか
  • なぜこの10年で急激に国庫入りが増えたのでしょうか
  • 遺言書があれば、財産は国庫に入りません

 

それぞれ一つずつみていきたいと思います。

 

 

647億円がどのぐらいの数字なのでしょうか

 

今回、国庫に入った647億円ですが、あまりにも大きい数字のため、正直何と比較して判断して良いかわかりません。

今回650億円で検索したところ

 

・就職氷河期支援に政府が3年で正規雇用を30万人増やすため、650億円の予算を確保

「就職氷河期」支援に650億円超 政府が行動計画:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

・ANAグループの2022年3月の業績見込み予想で、650億円の営業利益が見込まれている

ANAグループの業績 | 投資をお考えの皆様へ | 株主・投資家情報 | ANAグループ企業情報

 

・年末ジャンボ宝くじの一等の当選金額は7億円です。650億円で割るとなんと、92人も当選者が続出することとなります!!

 

一番わかりやすいのは、年末ジャンボ宝くじの当選者の数ですね。

年末ジャンボ宝くじの当選確率が2000万分の1ということですから、どれだけたくさんの当選者がでることになるのか。。

 

 

なぜこの10年で急激に国庫入りが増えたのでしょうか

 

 

朝日新聞デジタルの記事から引用しますと、相続人不存在による相続財産の収入は、2001年度は約107億円、2011年度は約332億円で、この20年で6倍に増えたことになります。

増えた原因としては、単身高齢者の増加や不動産価格の上昇があげられています。

少し古いデータですが、平成29年版高齢社会白書では、子と同居する65歳以上の高齢者の割合は大幅にへり、平成27年には逆に単身世帯又は夫婦のみの者で56.9%まで増加しているというデータもあります。

国立社会保障・人口問題研究所が2019年に発表した将来推計では、2040年には65歳以上の高齢世帯のうち、40%が一人ぐらいとなると予想されています。

 

 

 

遺言書があれば、財産は国庫に入りません

 

朝日新聞デジタルの記事中で、社会学者で「おひとりさまの老後」などの著作で有名な上野千鶴子さんも40歳から遺言書を書いているそうです。また数年ごとに遺言書の見直しを行っているそうです。遺言書は最新の日付のものが遺言書として認められるため、何度も書き直すこともできます。一度決めたらそれっきりではなく、自分の人間関係に変化があることもあるだろうし、またご自身の状況がかわれば、遺言書もその都度最適なものに書き直せます。

遺言書は、自分の財産を誰にどのように託すかを自分の自由意思で指定することができます。遺言書の種類は自筆証書遺言、公正証書遺言とあります(ブログにも書いてありますので良ければみてください)。もし、「あの人に、あの団体に」と自分の財産を託したい人がいれば、気負わず遺言書を書いてみてはいかがでしょうか。

先延ばしにしてしまう気持ちもわかります。

しかし、いつ何が起こるかわからないご時世ですから、「えいやっ」と一歩踏み出すとご自身の気持ちも軽くなるかもしれません。

 

 

 

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